「トットネス」というトランジッションタウン

イギリス南西部のデヴォン州に「トットネス」というトランジッションタウンがあります。

トランジッションタウンとは、今後起こるであろう石油オイルの枯渇や気候変動という不安要素に対して、市民グループのネットワークを強くすることで創意と工夫を生み出し、地域の資源を最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行していくという運動です。

町の中心部にはなだらかな坂道が1本あり、この両脇にレストランやカフェ、教会や土産物屋、洋服屋、雑貨屋さんまで所狭しと並んでいます。レストランは中庭やテラスのあるところが多く、ゆっくり食べられます。
ランチをした後に、お茶をしようと入ったカフェには、「wholefoods licensed」と書いてありましたが、何のことなんだろう?

お店に入ってみると、ベジタリアンフレンドリーなお店でした。ベジ料理も、グルテンフリー料理もありました。

トットネスは基本的に、どの店もベジタリアンフレンドリーでした。地元のスーパーは、野菜はもちろん、調味料や小麦粉、パン、豆にいたるまで、オーガニックのものを多く取り揃え、ベジタリアン向けの豆腐やテンペなども種類豊富。小さなスーパーでも、日本食コーナーがあり、味噌は赤味噌から麦味噌まで取り揃えていたりと、こだわりの店が多かったです。あ、グルテンフリーという意味では、ライスミルクや、米粉麺や米粉パンなども殆どの店舗でかなり充実していました。日本食はベジタリアンにもグルテンフリーにも対応可能だなぁと思いました。

さて、この「The BRIOCHE」というカフェでクリームティーをいただきました。クリームティーとは、スコーンにたっぷりのクロテッドクリームと、ジャムがついてきて、ミルクティーと一緒にいただくもので、アフタヌーンティーの簡略版。このクロテッドクリームというものが、英国一の酪農地である、ここデヴォン州の特産品なので、アメリカなどではデヴォンシアティーとも呼ばれます。

このお店のスコーンがかなり美味しく焼けていて、クロテッドクリームは少し粘り気があって濃厚!半分残そうと思ったのについ夢中で食べてしまいました。

次の日の金曜日は、トットネスのマーケットデー(マーケットは、金曜、土曜の週2日)。新鮮なオーガニック野菜から、パン、魚、肉、鉢植えまで並び、奥ではフリマも。

こんなところで日本人に遭遇。ネパールの糸で作る服飾雑貨のお店をされていました。チチニシキはこの店でスカーフを買っていました。

そうそう、この店も地域通貨のトットネスポンドに対応していましたよ!トランジッションタウンとして特徴的なのが、この地域通貨でしょうか。ちょっとしたボランティアなどで地域通貨がたまり、これに対応したマークのあるお店で、お金の代わりにつかえるのです。

マーケットの帰りに、「The SYLVER GREEL」という人気の軽食屋さんでフィッシュアンドチップスを食べましたが、タラの身がふっわと柔らかくて衣がしっかりサクサク。衣のスパイスも美味しく絶妙。ポテトも生のジャガイモを揚げた、ホクホク感が最高!すっかり、フィッシュアンドチップス好きになってしまいました。

チキンナゲットは、某M○○よりも、衣にセロリなどのスパイスがしっかり効いていて、しっかり硬めのサクサク感があり、これまた美味しかったです。


それから、トットネスで美味しかったものといえば、こちらのカフェ「THE CURATOR STORE」ハンドローストのコーヒーも美味しいし、何と言ってもバナナケーキが最高。口の中で溶けていく時のクリーミーな余韻が素晴らしい!今まで食べたバナナケーキの中で1番美味しいかも。平日の朝から店内は満席でした。


トットネスの近くにはダーティントンという広大な森の広がるお屋敷があり、その一角には Holistic Scienceが学べるシューマッハカレッジがあったりとユニークな場所が色々ありました。


そうそう、このダーティントンには美しいガーデンもありますが、その中に宿泊施設もあり、また素敵なレストランというかbarのようなもの?もあります。ここでランチやディナーも食べられます。このレストランもなかなか美味しかったです。

トットネスの駅の向こうには「レアブリーズファーム」という、絶滅危惧種などを保護して育てているミニ動物園がありました。チビニシキはここで、羊の赤ちゃんにミルクをあげたのが楽しかったようです。

このトットネスの最後の日は、車で1時間ほどロンドンに向かったアクミンスターという町にある、料理研究家Hugh氏のriver cottage にてランチをいただきましたが、長くなってきたので、ここら辺はまた別のところで書かせていただきます。

次はスペインに向かいますー!

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